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2009年4月 5日 (日)

河南省へ行った佐渡のトキの消息

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4月4日付け中国「河南商報」の記事がいくつかのメディアで紹介されています。記者の飼育施設の詳細なレポートがとても興味深いですが、内部告発的な雰囲気も感じられます。

2007年3月に北京動物園から2ペア4羽のトキが河南省信陽市の董寨国家級自然保護区へ移されたとのこと。しかし、メスは1羽は体に障害があり繁殖が不可能であり、もう1羽は繁殖毛に変わらなかったようです。

ところで、日本から送られてきた13羽は、到着後それほど時間が経たないうちに相次いで2羽が死亡。原因は移送中の箱の中でのケガ起因によるとのこと。さらに、1羽が2008年冬の大雪起因で死亡。現在、佐渡のトキ(所有を意味するものではなく、関係のあるという意)は10羽生存。

2008年は1ペアから5羽のヒナが巣立ち、今も元気でいるとのこと。

この5羽のヒナを除く14羽のうち、5羽がメスで9羽がオス。メス5羽のうち、1羽が繁殖能力がないので、メスは4羽。オス5羽がペアになれません。他の施設から血統の遠いメス個体をもってきてペアリングを試みることも必要、という気持ちが伝わってきます。

今シーズンは全てのメス4羽によりペアがつくられ繁殖を試みていて、うまくいけば今月中に孵化が期待できるとのこと。

トキは1夫1妻制で、一度ペアになると終身ペアとなり、死に別れても別の相手を探すということはしない、とも紹介されています。

ただし、昨年実績のあるペア以外は、日本の同じ両親から生まれた個体なので、今後何らかの影響がでることが心配とのこと。

■信陽新聞:2009年4月5日

近親繁殖 信陽のトキ危機回避へ向け

近親繁殖の懸念を伝えていますが、中国側だけの問題なのか、それともそれを見越して日本から送り出す時に、送った個体間での繁殖を考慮して個体の選別をするように見直しをするべきなのか、今後の協議に期待したいです。

当ブログでは、河南省に送られた佐渡のトキについて下記記事を記しています。

繁殖数など若干これまでの情報とは異なる部分もあります。

移送する箱・移送方法についても評価する必要があるようですね。

■佐渡トキの話題

2007年12月21日 検疫1ヶ月

2007年12月22日 贈る側と贈られる側、そして贈る側

2008年1月25日 日本からの13羽 検疫完了

2008年6月19日 ヒナ20羽ほど誕生!? 河南省

2008年8月16日 トキを入れる箱

2009年1月14日 佐渡のトキ

2009年1月15日 中国トキ状況2008

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